実録! 暴駄フォンと斯く戦へり

ボーダフォン(当時)ケータイは修理に出すと、心当たりの無い「水濡れ」を理由として拒否される事がある。これは、ふとしたキッカケからそんな「ボーダフォンマジック」に巻き込まれた一ユーザの戦いの記録である。

IPAカラノテガミ

こないだの土曜天気が悪かったんで家に居ったら郵便配達人がやってきた。
目下、間接強制に向けての手続きをやっておりますが、それにしては早すぎる。いったい何なんだろうと思ったら、IPA(情報処理推進機構)からの手紙だった。




うわーーー。これ受かっとったんかーー!!!。
そういやこないだの月曜が合格発表だったんだけど、まさか合格しとるとは思わなんだ。試験当日4月20日は皐月賞の日だったからね。午前も午後も、見直しそこそこに途中退室して馬券の検討しよったぐらいだったから(笑)。

数年前に情報セキュリティアドミニストレータの資格も取っているから、これで情報セキュリティに関する国家認定資格2つ全てを取得した事になる。まあ今回の合格はまぐれ以外の何物でもないと自分でも思っていますが、それでも合格は合格なんだから、せいぜいその看板と権利を活用させてもらうとしますよ。


さて巷では秋葉原の事件以来ネットでの殺害予告が流行っています。もし仮にバレないと思っているのであれば、ネットワークでメシを喰っとる端くれ、かつ(一応)国家認定の情報セキュリティ技術者となった立場として言わせてもらうと・・・。

(携帯使おうが)(ネットカフェ使おうが)(他人のアカウントを使おうが)

絶対に発信者を特定できますのでやめておいたほうがいい


もうこれはね、仕方が無いんですよ。だって通信ネットワークの基礎として、必ず発信者通知の機能があるんだから
しかもね。波打ち際の砂浜に残された足跡なら、風か波が足跡を掻き消してくれるけど、通信ネットワーク上に残った足跡は永久に消えません。だから時間さえあれば、必ず発信者を突き止められる。

捕まるのは分かってる。スリルを味わいたいんだと言うなら止めはしませんが、あまりにも見合わないよ。
未成年なら実名も出ないし「ムシャクシャしてやった。本当にやる気は無かった。今は反省している。」とでも言えば略式の罰金刑で済むだろうけど、本当に怖いのは民事
例えばどっかのアイドルグループのイベントで殺害予告でもしたら、警備強化に掛かった費用とか、イベント中止にでもなれば、その損失額が不法行為による損害賠償として請求されるかもしれん。これはちょっと人生捻じ曲がるくらいの金額になる。
まあ、もうここまで来たら、一人くらいの人生を変えてやった方がいいかもしれん。

法科で学位を修めたものとは思えんセリフですが、スリルを味わいたいんだったら万引きのほうがよっぽど効率がいいと思います(笑)。
(どっちもイカンのは言うまでもないんですが)


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2007年F1日本グランプリ集団訴訟

昨日6月16日(月)。この件で東京地裁に行ってきたんですが、タイミング良くいろんな事件がありました。大空真弓さんの長男の判決とか守屋前防衛事務次官の公判とか。

それらは開廷表に載っていたので分かりましたが、一モータースポーツファンとして非常に注目しているある事件が正式に提訴されたのも昨日だったのですね。
去年のF1日本グランプリの観戦客が、富士スピードウェイを相手取り遂に提訴したそうです。

【該当ブログ】 2007日本GPの被害者立ち上がろう。
http://fswthevictim.blog122.fc2.com/blog-entry-59.html


よりによって同じ日に東京地裁に居合わせたのは全くの偶然なんですが、奇妙な縁を感じます。戦いの規模も比べものにならないんですが、大企業の横暴に泣き寝入りをせず、言うべき事は言おうと立ち上がった事に強く共感を覚えました。これから長い戦いが始まるわけなのですが、決して途中で挫けることなく、最後まで頑張ってほしいです。

とは言え、私の件は一人だったので意見集約も何もなかったですが、集団訴訟となると意見の調整が凄く大変だろうなー。私なんて、自分一人の考えを纏めるだけで大変だったというのに、利害意識の異なる他人同士を纏め上げるなんて恐れ入った。

それもこれも根底には、モータースポーツが好きっていう一点においてのみ完全な一致を見ているからこそなんだろうか?しかしそれでも、長い戦いになると、いろんな意識上のズレも出てくるかもしれない。それらを乗り越えてこの前代未聞の戦いを最後まで完遂できるかどうか。今後の展開に注目しています。

ちっぽけな一個人が大企業様に楯突く姿は、さながら風車に向かうドンキホーテのようにも思えます。なんたって相手はあの「巨人」トヨタ。特定の掲示板でも中傷する輩には事欠かないようです。
しかし私は自分自身の訴訟を通じて一つだけ分かった事があります。それは、相手が大資本だろうが国家権力だろうが、裁判所は公平中立だと言う「建前」は生きているのだと言う事。この建前が生きている限り、戦い方次第でどうとでもなると思いたいです。

「戦う君の歌を 戦わない奴らが笑うだろう
    冷たい水の中を 震えながら上ってゆけ」

(中島みゆき 「ファイト」)

いずれにしても納得の行く結論にたどり着く事を願ってやみません。


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「遺憾の意」は魔法の合言葉

私の件も含め、相手が社会的信用を生業としている企業であればあるほど、敗訴リスクを避けたがる傾向がある事は、先に申し上げたとおりです。
この他にもう一つ。企業を相手取って戦う際においては、頭に置いてもらいたい事が有ります。それは謝罪をしたがらないと言う事です。

引用の事件でも和解金額は200万円中180万円とほぼ満額譲歩しながらも、GIDをめぐり男性が不快な思いをしたことに対しては「遺憾の意」を表すに留めています。

遺憾とは、yahoo辞書の国語辞書によりますと
[名・形動]期待したようにならず、心残りであること。残念に思うこと。また、そのさま。

となっています。つまり結果として残念には思いますが、決して「ごめんなさい」と謝っているわけではないのですね。

その昔、公共広告機構のCMで「ごめんなさい、言えるかな?」と言うのがありましたけど、あれは個人の話。大勢の社員や取引相手方などの利害関係者を含む企業の場合、担当者一個人とかならともかく、会社の看板を背負ってはそう簡単には頭は下げられないのです。それを見誤って謝罪にこだわると、どうせ看板に傷がつくのならと開き直られてしまい、どっちかが倒れるまでの消耗戦に突入してしまいます。
喧嘩している相手方とは言え、相手の対面が立つように配慮もしなければならないのです。

その点「遺憾」と言う言葉は便利ですね。謝罪なのか謝罪じゃないのか、受ける側もする方もお互いが都合のいいように解釈すればいい。外国の言葉じゃどう訳されているのか知りませんが、和を以って尊しとなす日本的ないい言葉だと思います。
と批判されることも少なくは無いと思いますけど(笑)。

私の件も当初は「遺憾の意」と言う表現になろうとしてましたが、前述の企業側の論理は百も承知の上で「謝罪」と言う表現にこだわり抜きました。その代わり支払い金額の名目を損害賠償や慰謝料と言う生々しい表現じゃなく、「解決金」と言う名目に一歩後退させる事で落としどころを見つけています。
半ば某国の頻用慣用句となっていますが「謝罪と賠償」はセットになっているものですので、謝罪はあっても賠償はなかったという事にして、互いの体面が立つようにしたわけです。

「同情するならカネをくれ」なんて某ドラマのセリフもありますけど(笑)、遺憾の意で差し出されたお金には何の興味も無かったんですよ。
むしろ謝罪と今後の改善さえ約束してもらえるのなら、金銭賠償に関しては放棄しても構わないとさえ思っていました。だからお金の名目には何のこだわりもなかったんですよね。もちろん交渉中はそんな事はおくびにも出しませんでしたが(笑)。
一方、頭は下げても賠償と言う名目は避けたいソフトバンクモバイル。両者の利害の一致がそこにありました。このあたり裁判官の誘導にも助けられています。一時は交渉決裂寸前まで行ったものなぁ・・・。

名目を取るか中味を取るか。端から見れば「どっちにしてもお金はお金じゃん」と思いますが、いざ当事者になってみると結構名目にこだわるものですね。


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和解のススメ

ブログの本編は当時の膨大な資料を起こしながらなので、どうしても時間が掛かってしまいます。まだ本筋の事件まで進んでいないにも関わらず更新停滞気味になっており恐縮の限りですが、今暫くのお待ちを。
その代わりといっては何ですが興味深い事件が有りましたので、この件について2件ほどちょっとお話をしたいと思います。



性同一性障害男性に180万円 雇用契約打ち切り訴訟が和解
(元記事)

性同一性障害(GID)を理由に雇用契約を打ち切ったのは違法として、大阪府内の男性(51)が雇用先だった社会福祉法人「大阪自彊(じきょう)館」(大阪市西成区)を相手取り、慰謝料200万円の支払いなどを求めた訴訟は大阪地裁(中山誠一裁判官)で和解が成立した。和解条項では、法人側が解決金として180万円を支払い、GIDをめぐり男性が不快な思いをしたことに対して「遺憾の意」を表すこととしている。

 訴状によると、男性は平成16年9月、GIDを明らかにしたうえで、ホームレスに対する巡回相談員として採用された。しかし、化粧や女子トイレの使用を注意されたほか、上司や同僚から「野宿者から蔑視(べつし)される」「一緒に仕事をしたくない」などといわれ、18年3月、同法人側から理由を示されないまま、口頭で契約を更新しないと通告された。

 男性は同年10月に提訴。法人側は当初争う姿勢を示していたが、地裁の和解勧告に応じ、昨年12月に和解が成立した。

 男性の代理人は「法人側が障害に対する配慮不足を認めており、事実上の勝訴」としている。


私の件もそうでしたけど、原告被告の揃った実質第一回目の口頭弁論が終わると、ある程度なら裁判官の心証が分かります。最初はやる気マンマンだった相手方が、急に腰が低くなって和解に応じる姿勢を見せ始めるのはその為だったりするんですね。私の件も何度話し合ったってラチがあかず「訴えたければどうぞ。受けて立ちますよフフン」って鼻で笑ってたのになぁ(笑)。
この件がどうだったか分かりませんが、ほぼ満額の和解金額から考えても、相当原告寄りの心証が得られたんじゃないでしょうか?

一概には言えませんが、200万なんて金額は法人ともなりますと金額的には大したことは無いと思います。にも関わらず法人側は和解と言う解決を望んできたのは何故か?
これは法人が「敗訴」と言う形を、どれだけ避けたがっているかと言う事です。表の看板で商売やってる立場にとっては、看板に泥を塗られる事を何よりも避けたいはず。
ここに、大企業にとってはケシ粒のような存在でしかない一個人の活路があります。

企業側は敗訴リスクを回避できるならと、結構な譲歩をしてくるものです。だから和解に応じてきたら即座に条件を纏めた方が得策です。
私の件も本来は、債務履行と損害賠償慰謝料請求訴訟でした。それなのに請求の趣旨に無い「事実公表」と「今後のサービス改善」まで盛り込ませる事ができたのは、解決が和解であったからこそなのです。
判決ならたとえ勝訴してもここまで得られる事はなかったろうし、上訴されたら時間も費用も掛かる。私の件はほぼ確実に勝てるだけの根拠があったにも関わらず和解と言う解決を選んだのはそういった理由が有ります。

私達一個人は、大企業と違い失うものは殆ど有りません。失うものが無い者は確かに強いんです。
とは言っても落とし所を考えずに突き進んでもよくて共倒れ。悪ければ体力に劣るこっちが先に参ってしまいます。

このブログは確かに一個人が大企業に対して対等に戦う為の方法論を書いています。
しかし喧嘩を仕掛けるのなら必ずどういう終わらせ方をするのかも考えながら行なうこと。誰彼構わず噛み付けと言ってるのではない事も、是非読み取って頂きたいのです。

もう一件は次の記事で。


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iPhoneがSBMにやってきた

激しい綱引き合戦が行なわれていたアップルのiPhoneですが、SBMにやってくる事に決まったそうです。

・プレスリリース




ナンボ払ったのかは知らんけど、きっとそれは製品価格と料金プランに跳ね返ってくるんでしょう。最初のMNPで大移動してきたユーザの長期縛りが切れる前には、何らかの発表がされると思います。
先日公開の水濡れ保障含め、移転ユーザ引き留めと新規ユーザ獲得の起爆剤となり得るのか?これからの発表が楽しみです。

反面、Docomoにとっては結構な痛手だったろうなぁ・・・。「Docomo2.0」「ドコモに移転ゼロ」とはよく言ったもので、MNP始まってからやられっぱなしじゃないですか?
なんつーかこうも一方的に殴られっぱなしなのはそれはそれで健全じゃないような気がするから、なんとか踏みとどまって欲しい。それでも4社中最大シェアかつ、通信インフラに関して最強なのは間違いないのですから。

さて、米国でiPhoneが出てから大分経つので今更の登場に成功を危ぶむ声も聞こえますが、これだけiPodが日本で成功しているのだから、シェアに与える影響は結構大きいと思いますよ。
私はといえば、2月の和解で機種変したばっかりなんですけど、そりゃやっぱ食指をそそられます(笑)。少なくとも先日発表の水濡れ保障対象になることが絶対条件になりますが、どういう機能が盛り込まれるのか楽しくウォッチしたいと思います。

ちなみにyahooニュースのコメント欄では、やりもしない内にえらい言われようです(笑)。まあ今までが今までだったからなぁ・・・。
魅力的な商品提供も結構ですが、「繋がらない&サポート最悪」の悪評を早く何とかしたほうがいいと思います。

まあ心待ちにしているユーザーも大勢いらっしゃるようですから、いい意味で期待を裏切ってくれるよう頑張って欲しいものです。


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プロフィール

塚山亘

Author:塚山亘
都内の通信事業者に在職中の
ネットワークエンジニア。
(※携帯電話業界とは直接関係
ありません)
■座右の銘
立って半畳、寝て一畳、
天下取っても二合半
■過去の経歴
丙案時代の元司法試験受験生。


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