実録! 暴駄フォンと斯く戦へり

ボーダフォン(当時)ケータイは修理に出すと、心当たりの無い「水濡れ」を理由として拒否される事がある。これは、ふとしたキッカケからそんな「ボーダフォンマジック」に巻き込まれた一ユーザの戦いの記録である。

ドコモやってる?ユーザーに不利な水濡れ判定基準

先日のブログでも引用させて頂いた国民生活センターの発表によると、主要三大キャリア(Docomo、au、SBM)の水濡れ判定基準は以下の通り。

Docomo・・・水濡れ判定シールに限る
au・・・・・水濡れ判定シール&基盤内部
SBM・・・・同上


これから本編で明らかにしていく予定ですが、私はこの水濡れ判定基準に、分解しなければ分からない基盤内部の腐食状況を持ち出される事が非常に問題であると考えています

私も自分の身に降りかかるまで想像もしなかったんですけどね。考えてみればこれ、とってもメーカーに有利ですよ。仮にめんどそうな修理がやってきたとすると、分解してスポイトで水でも垂らしてやればそれで済むんですから。

清廉な読者諸氏の事ですから、「そんなバカな事あるわけがない」とお思いでしょう?そうでしょうとも。私もそう思いたい。
しかし仮にそんな事があるわけはないとしても、それが可能なシステムである事は問題だと思いませんか?

これは私の仕事でもあるのですけど、こういう新しい技術と言うものには、どうしても分からないor直せない障害があると言う事は理解しています(※実際のところは解決に時間と費用が掛かりすぎて、対費用効果が得られないだけなんですがwww)。
そういう場合、やれるだけの事をやって誠心誠意説明義務を果たしてカンベンしてもらうしかありません。しかし仮に全てを闇に葬り去る方法があったならば、その誘惑に打ち勝つことは容易ではないと思います。特にauみたいにユーザー負担が限られている(※10,500円だそうです)のでなければ尚更ね。

だからこそ、せめてその事実を公表する事を和解条件とし、それはとりあえず(※文言に不満はあるものの)実現しました。
しかしながら、これはユーザーに、「イザとなったらインチキされる可能性があるけど、それでもSBMを選ぶのか?」と、事前の選択の余地を確保するためのもの。私があくまで求めているのは、ユーザーとキャリア双方が公平な水濡れ判定基準です。それが和解条項5項の精神でも有ります。

差し当たり現行の方法でもっとも公平だと思うのは、水濡れ判定シールの変色のみに限るDocomo方式だと思います。
Docomoユーザーである私の父も、去年携帯の不具合で修理に出したのですが、分解後に基盤に水濡れと思しき腐食が確認されたのですけど、水濡れシールが変色していなかったので修理保障契約内の対応を受けられました。(最終的にはキャリア負担による機種交換)。
この身近な事例と国民生活センターの発表を見て、流石は元親方日の丸やなぁと思っていたんですが・・・どうもそうでない事例もあるようです。

リンク先参照。
品質管理担当のぼやき「携帯電話の故障」


ドコモ同じような事をやってるって事か(笑)。
やっぱりね。「水濡れだから保障対象外です」ってのは水戸黄門の印籠なみに強力だって事ですよ(笑)。
仮に、水濡れでもメーカーが責任を負いますとでもしてみたら、他の理由がないか必死で調べると思います。それがこんな安易な着地点があるからカタにハメようと、杓子定規に水濡れだと一方的に断定してくるんだろう。

どこも似たようなマネをしてくるのであれば、キャリアを変えたって本質的な解決にはならない。要は今のキャリアに「いい会社」になってもらうしかないんだと思います。
しかし、その為には一消費者はどうすればいいのか?

私のケースは、いろんな偶然が重なってキャリア側に被水の責任がある事を立証できました。だからこそどんなに甘い条件を出されても法廷まで引っ張り出して徹底的に闘ったんですが、これはもの凄いレアケースです。だから殆どの方にとって、同種の事例に遭遇したときの参考例にはならないと思います。

だからと言ってただ泣き寝入りするだけじゃない。「いい会社」になってもらう為に、ここまでやれる事があるんだと言う事を、先に紹介させて頂いたブログをお読みになるとお分かり頂けるかもしれません。

この際「沈黙は金」ではありません。


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代替機でも事象再現!

代替機には、今まで溜めてきたメールも写真も電話帳もデータが移されていないから、文字通りただ話せるだけ。
せめて電話帳くらい書き留めとくなりしときゃよかったかなー。そういえば私が子供の頃の話ですが、当時はプッシュホンも無くいわゆる「黒電話」時代。電話帳メモリーなんて気の聞いたものなどあるはずもなく、電話脇に手書きのアドレス帳を置いてました。当然、スイッチポンで記録の出来る今のご時勢にそんな事するはずもなく。
まあ普段自分から掛ける事無く殆ど着信オンリーだったし、とりあえず故障機が返ってくるまでの辛抱だと自分に言い聞かせました。

そんな事を家に帰りながら考えながら、そういえばとふと思いついた。
今ここに代替機として貸してもらったのは、偶然にも修理に出した携帯と同じ機種「V401T」。これを使えば・・・
障害原因が私の持っている端末だけなのか、このモデル全てに起きる事象であるのかが確認できるんじゃないか??

再現手法を書いたペーパーは、先ほどショップの受付にメーカーのサービスへ渡してもらうよう預けてしまった。メールや電話帳が引き継がれていないのだからもちろんブックマークなんかも引き継がれているわけも無い。だから家に帰ってから事象再現用サイトのURLを確認し、速攻試してみた。

結果は・・・事象再現!!

どうやら私の端末単体の問題ではないらしい。端末単体の故障がたまたま代替機にも起きていたなんて可能性はまずもって有りえない。少なくとも特定ロット、もっと言うならこの世にあるV401T全てで起こる、すなわち機種自体のバグである事がこれでハッキリした。

まあ、もっと多くの端末で再現試験をやらなきゃそこまで断定出来ないだろうけどね(笑)。少なくともこの時点でキャリア(当時はボーダフォン)やメーカー(東芝)では未だ公表されていない事実。

いわゆる「未知のバグ」の発見である。

(次回へ続く)



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代替機を借りてきた

和解条項の履行を巡って「番外編」の方が少々忙しくなってしまったので、実に久しぶりの本編の更新です。
ゆっくり昔の資料を起こしながら昔話でも書こうかと思っとったのに、まさかここに来てリアルタイムでコトが進む事になるとはなぁ・・・。まあ詳しくは「番外編」の方も更新していきますので、併せてご覧下さい。


さて前回の続き。

そんなワケでなんとかケータイを預かって貰って、後は修理の結果を待つ事となった。
この間ケータイが使えないと仕事にもプライベートにも差し支えるので、修理に出したケータイと全く同じ機種である「V401T」を代替機として貸してもらった。

何の因果か故障機と全く同じ機種である。
このへんのシステムは詳しくないんですが、代替機は同じ機種じゃないといけないって決まりでもあるんですか?この際最新機種でも貸してくれりゃあええのになと思っとった(笑)。
まあ借りる立場で贅沢は言えません。要するに預けている間、電話とメールのやり取りができればいいのだから。

しかしこれが結果的に功を奏する事になる。

(次回へ続く)



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「ある意味」予想通りの動き by SoftBank(2008年5月25日)

5月14日の週いっぱいまで待ってみてSBMのサイトに動きがなかったので、「すんませーん。和解条項の履行状況はどーなってるの?」と先方に問い合わせてみたら、先週末返事が返ってきました。
早い話「ちゃんとやっとりますよ〜」と言う事で、おーおーそりゃ悪かった。こっちの探し方が悪かったんやのーと思ってサイトを確認に行ったんだけど・・・。
まあ誰かちょっと見てやって下さい(笑)。


・和解条項2 仕様上の不具合告知について

1,まずトップページから「製品情報」をクリックして・・・


2,第2世代ケータイのページに入り・・・


3,「SoftBank 6-2ラインナップ」に入り・・・


4,「2006年7月以前モデル」を選び・・・


5,「V401T」を選んだら・・・


6,やっと出てくる



こんなとこまで誰が見に来るかっつーのwww。
深いってレベルじゃねーぞ!!
おそらくユーザーの誰も存在に気がつかんだろうな。これで和解条項にも謳った「被告の携帯電話利用者や一般消費者への注意喚起」が出来ていると思っているんだろうか?

ちなみに過去これまでのSBMの携帯の不具合情報は、トップページから直にたどれるインフォメーションページで告知されています。


それがこの件に限って何故こんな深い階層に置かれているのか?そりゃ決まってますわな。
誰の目にも触れないようにしたかったんだろう



・和解条項3 水濡れの定義付け,注意喚起について

1,トップページから「よくある質問(FAQ)」を選択して・・・


2,「故障」欄をクリックすると・・・


3,水濡れ反応に関するリンクがあるので・・・


4,ここに書かれていた



和解条項2ほど深層にはないんだけど、
和解条項で決めた文言と違うwww。
これじゃ肝心の「水濡れ判定シートが変色して無くても水濡れと判断される」って事がビミョーにぼやけている。
まあ受け取り方次第かもしれんが、それでも原告に断りもなく約束の文章をいじるなんて論外だろ


とまあある意味予想通り。ある意味こちらの想像の斜め上を行っていた(笑)
「ホームページ(のどこか)に載せたんやから文句ないだろ」
って言いたいんだろうが、とにかくやり方が姑息かつ陰険!誰にも知られることなく事を済ませようって意図がミエミエ。担当者を見て常識のない会社だなとは思っていたけど、良識すらなかったようだ。

しでかした事は過ぎた事として仕方ないと思い、これからいい会社になってもらえればと和解に応じたのだけれど、こんな事なら白黒付けるまでトコトンやり合えばよかったかなーって思います。

どうするかはこれから考えますけど、ハッキリ言って失望しました。


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続・水濡れケータイのヒミツ

国民生活センターの該当記事に添付されたPDFによると、水濡れケータイの苦情が寄せられてるキャリアの比率は以下の通りとなる。




SBM 361件  67%
KDDI 93件  17%
docomo 56件 10%


ところで電気通信事業者協会(TCA)から発表されている、2008年4月現在のシェア比率は以下の通り。

docomo 51%
KDDI 29%
SBM 18%
e-mobile  2%

シェア2割弱のSBMが水濡れ苦情の7割近くを占めてるってどういう事よ(笑)。
更に言うなら、ここ数ヶ月の契約者数純増No.1はSBMだ。要するに被害者予備軍が順調に増大中と言うワケか。笑えない。


この問題の本質は、ケータイが水に弱すぎるというだけでなく、水濡れの判定基準がユーザーとキャリアに公平では無い事に起因します。
例えば、国民生活センターの写真をお借りしますが、このような水濡れ判定シールが右下のように変色していなくても・・・




このような、分解して初めて分かる腐食を理由として、保証契約内の修理を断ってくる事にあります。




ユーザーが事前にこの事を知るには、ケータイをバラバラに分解するしかありません。しかし仮にそんな事をしたら、今度はその事を理由に修理拒否されます。
つまり、ユーザーとキャリア双方とも公平な水濡れ判定基準が存在しない事が問題なのです。防水携帯を買えばいいって問題ではない。
しかもその事実が公表されていないため、保証期間中でも水濡れは対象外なのを悪用して無償修理を回避しようとしている嫌いがある。特に酷いのがSBMなのだろう。このランキングの意味は。

その為、先日のブログの和解条件3に、せめてその事実を告知するように約束していたのですが、今日現在に至るまで約束が守られておりません。

いいタイミングで社会問題化しましたから、昨日、SBM側に和解条項の履行状況を照会する文書を送りました。これで無視するようなら内容証明を。更に無視するときは・・・。

これ以上面倒かけさせて欲しくないんですけどね・・・。



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プロフィール

塚山亘

Author:塚山亘
都内の通信事業者に在職中の
ネットワークエンジニア。
(※携帯電話業界とは直接関係
ありません)
■座右の銘
立って半畳、寝て一畳、
天下取っても二合半
■過去の経歴
丙案時代の元司法試験受験生。


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