実録! 暴駄フォンと斯く戦へり

ボーダフォン(当時)ケータイは修理に出すと、心当たりの無い「水濡れ」を理由として拒否される事がある。これは、ふとしたキッカケからそんな「ボーダフォンマジック」に巻き込まれた一ユーザの戦いの記録である。

当世携帯使用事情

「今時の若いモンは」と滅多に言わないようにしている。なんかこっちが年寄りになったような気がするからね(笑)。
とは言え、若者全てがそうじゃないのは分かっているけれども、これは「今時の若いモンは」と言わざるを得ない。


「話もしないのに携帯かけっ放し 最近の中高生は本当にこうなのか」
(4月13日J-CASTニュース)

携帯電話の無料通話を使って、話もしないのにかけっ放しにしている中高生がいる。
携帯の使い方の書き込み13項目のうち、特に注目を集めたのが、次の項目だ。

「家に着いた途端彼や友達と通話しっぱなしにする。しゃべらないで、ゴソゴソとか音だけを流してるぽい」

 ソフトバンクの「ホワイト学割」では、同社携帯同士なら国内で午前1時〜午後9時までの通話は無料になっている。そのサービスを利用しながら、「通話」でない用途にも使っているというのだ。
それは、通話状態の携帯をどこかに放置し、身の回りの音情報を流す用途…。こんなことに使う中高生が本当にいるのか。はてなダイアリーやブックマークのコメントには、驚く声のほか、「別にフツーじゃねえのw」との声があった。



音声通話の定額制サービスが、まさかこんな使われ方をするとは考えもしなかった。頭がいいというか何というか。

既に多くのブログで論じられているから、ここで事の是非を問うつもりはありません。
ただ、一ネットワーク屋として言わせてもらうと、こういうトラフィックは帯域のムダでありやめて欲しい。
電波帯域は有限の共有資産であり、必要な時に必要なだけ各ユーザーが譲り合って使うのが基本。いくらカネ払っていてもね、そもそも独占的に使用していいものじゃあないんです。

これはちょうど90年代後半、ISDNやDSLの普及によってインターネットが従量課金から常時接続が当たり前になった頃の事情とよく似ています。ウチの会社もプロバイダをやっていますけど、バックボーンの帯域を大半を占めているのは、P2Pやスパムメールなどの迷惑トラフィックです。一つ一つは大した事はないんですが、積もり積もると結構なものですよ。
こいつらが全部消えてくれれば、さぞかしネット環境は快適なものになることでしょう。これと同じことが10数年後、携帯電話でも言われるようになるんでしょうか?

しかしインターネットの常時接続は、時代の流れで今更従量課金が主流に戻る事は無いと思いますけど、携帯電話の定量課金はまだ分かりませんよ。家族間通話こそ他キャリアも追随を見せておりますが、時間帯制限があるとは言え同一キャリア間まで定額制を打ち出したのはSBM以外にない。かろうじてイーモバイルが類似のサービスを打ち出しているものの、まだ自社通信網自体が日本全国あまねくレベルに到達していませんから、これは全体のシーンを押し上げるほどとは思えませんしね。

今でこそキャリアは
「電話のつなぎっ放しが多くて困ることはありません。支障も出ていません。サービスを利用してほしくて提供していますから、どのような用途に使うかはお客さまの自由です」

(by SBM広報室)
と余裕を見せていますが、これからシェアが高まり、その上で同様の使い方をするユーザーが増えれば分からんぞ。

ユーザーが、自分で自分の首を絞めることにならんとええんですが。



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コメント

規制?

プロバイダーは
「つなぎっ放しが多くて困ることはありません。支障も出ていません。サービスを利用してほしくて提供していますから、どのような用途に使うかはお客さまの自由です」
が本来のお仕事ではありませんか?
最大100Mbpsは使ってもいいと謳っているのでは。
自分で自分の首を絞めることしているのはプロバイダー側ではないですか?

ご意見有り難うございます。

まずご認識頂きたいのは、帯域と言うものは限りあるものだと言う事です。いくら頑張っても足りないものは足りなくなるものなのですよ。
そうすると足りないものは、余計に使っている分を削って少しでも確保するしかない。それはまだだいぶ先の話だと思いますが、その日を早くするのも遅くするのもユーザー次第なのです。

インターネットでの帯域制御は、殆どどこのプロバイダでも既に当たり前のように行われています。一社だけでやると自らの首を絞めるようなものですけど、みんなでやれば怖くありません。皮肉にもそうさせたのはユーザー自身ではありませんか?

今のサービスが未来永劫続くものだとは思わない方がいいです。

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プロフィール

塚山亘

Author:塚山亘
都内の通信事業者に在職中の
ネットワークエンジニア。
(※携帯電話業界とは直接関係
ありません)
■座右の銘
立って半畳、寝て一畳、
天下取っても二合半
■過去の経歴
丙案時代の元司法試験受験生。


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